2011年8月24日水曜日

しっかり噛んで食べていますか!

日経・インテレッセから


子供にこそ、しっかりとした歯ごたえと、風味のある食物を。


 成長期の子供にとって、よく噛んで食べることは、脳の発達にも大きく影響しています

咀嚼能力が高い子供はIQが高く、運動能力も優れているという研究報告も。

栄養のバランスも勿論ですが、しっかりとした歯ごたえと風味のある食事を取ることが重要です。

 特に大切なのは朝食。朝食は早寝早起きと共に脳の働きに大きな影響を与えており、小中学生を対象にした調査では、朝食を必ず取ると答えた子供は、取らない子供よりはテストの成績が明らかに高いという結果が出ています。

 柔らかいモノヲ、あまり噛まずに食べる習慣がつくと、大人になって生活習慣病になってしまう可能性も。よく噛み、よく味わって食べる習慣を楽しく身につけさせるには、家族で食卓を囲み、和やかに会話しながら豊かな食経験を積むことが大切です。






②「ガム咀嚼」も効果あり!忙しい時は 1回10分から15分、左右両側でよく噛む。


 1日3食、4~5時間の間隔で栄養バランスのとれた食事をすることが健康の基本。でも忙しくて食事の間隔があいてしまうような場合は、ガムを噛むという手もあります。

 口の中に何もない状態で口を動かしても、唾液の分泌はふえませんが、ガム咀嚼は唾液の分泌を促し、食物を噛んだ時と同様に脳の働きを活性化することができます。実際に幼稚園児から大学生までを対象にした調査で1日3~4回、1回10~15分のガム咀嚼を2週間続けた所、テストの成績や運動能力が向上しました。

 ガムを噛む事で眠気が抑えられたり、ストレスを和らげる効果があることは良く知られていますが、食事の合間にガム咀嚼で家事や仕事の効率アップを図ってみては?

 咬合バランスのかたよりを予防し、脳全体を満遍なく活性化するためにも、左右両側で噛むのがお薦めです。




③「噛む」ことが長寿の秘訣。


 咀嚼は脳を広範囲に刺激し、活性化します。良く噛んで食べることは、加齢による脳の老化のリハビリテーション効果があり、さらに歩行やバランスと感覚といった身体機能にも影響を及ぼしています。高齢者を対象にした調査では、咀嚼機能が良好であればADL(日常生活動作能力)も高いことが分かっています。

 それを支えるのは歯や咬み合わせなど口腔の健康です。歯が失われた場合は、義歯で補うなど適切な歯科治療を受けることが必要。咀嚼機能が回復されれば様々な身体のトラブルも改善・是正されます。なかにはこうした治療によって寝たきりの状態から日常生活に復帰できた例も報告されています。