山種美術館の『日本美術院の画家たちー横山大観から平山郁夫まで』展にお誘いを受け広尾まで
行って来ました。
ポスターの小林古径の【清姫】全8作品が展示され、清姫の髪一本一本、入相桜の一枚一枚に感銘を受けまして、【清姫絵はがきセット】を購入して参りました。今回は清姫のみのブログです。
旅立ち
寝所
熊野
清姫
川岸
日高川
鐘巻
入相桜
古径は和歌山県道成寺所蔵の室町時代の絵巻《道成寺縁起絵巻》(重要文化財)の筋書きを元に8画面に構成。自分の手元に大事に置いておいたこの連作を山種美術館が開館するに当たり古径から譲り受けたそうです。
歌舞伎では【京鹿子娘道成寺】として演じられる安珍清姫のあらすじは、
奥州から熊野詣でにやって来た僧が紀伊国で一夜の宿を借りる。宿の主人(清姫)は若くて美しい僧(安珍)に思いを寄せるが、僧は熊野に参詣する身であるからと断り、逃げるように立ち去ってしまう。
清姫は安珍に恋い焦がれ、大蛇となって後を追い、道成寺の鐘の中に逃げ込んだ安珍は清姫の化身である大蛇が吐く火焔によって焼き殺されてしまう。共に比翼塚に葬られ、その塚の上に生えて花開いた桜が道成寺の「入相桜」といわれている。
京都のK家の近くにある“妙満寺”には、安珍清姫伝説ゆかりの、和歌山の道成寺にあったとされる梵鐘が奉納されているのです。