2011年6月25日土曜日

今夏は肝臓に注意・日経から

健康生活・日本経済新聞から…






 この夏一番心配される内蔵は肝臓だろう。東日本大震災以後の疲労の蓄積、暑い夏、節電などで大きなストレスを感じる人が増え、どうしてもビールや飲酒の機会は増えてしまうのではないか。



 肝臓は人体の化学工場と言われ、生命の維持に不可欠な働きをする。先ず、栄養素の代謝。糖質・脂質・蛋白質を分解し肝臓内に蓄えて、必要に応じてエネルギーを血液中に放出する。次に、脂肪を消化する胆汁を作り、胆管から十二指腸へ排出、消化を助ける。またアルコールや薬物など、体に有害な物質を解毒・分解して処理する。肝臓は、これら500種類以上の化学処理を毎日黙々とおこなっている。



 今年の夏は、予想もしなかった社会の変動に見舞われる可能性が高い。食生活の変化、節電やサマータイムによるライフスタイルの変化などに、ストレス、飲酒、運動不足が加わると、肝臓は明らかにオーバーワークとなる。疲労はさらにたまり、仕事の効率がダウンする。夏バテも例年より早く来るかもしれない。




 肝臓を守るライフスタイルは、第一にバランスのとれた高タンパク、高ビタミン、低脂肪の食事をして適量の飲酒を守ること。次にウオーキングを毎日20分~30分しよう。運動もやり過ぎは肝臓の負担を増やすので注意が必要だ。



 さらに一日6時間以上の睡眠をとる。横になるだけでも肝臓への血流量が増える。質の高い睡眠をとればより肝臓を休めて疲労回復の一番手だ。ぬるめの風呂で10分ほど半身浴をするのもよい。食事直後の入浴や熱い湯での長風呂は肝臓の負担を増やす。歌でも歌い、風呂上がりは汗を拭いて、一日の嬉しかったことでも思いだそう。




 最後に肝臓のためにも禁煙を勧める。たばこのニコチンやタールなどの有害物質は肝臓で解毒する。酒を飲んだらダブルパンチ。夜中まで飲んだら、だめ押しともいえる負担を加えることになる。    




 昔から日本では「肝を冷やす」「肝に銘ず」などと、心の動きを肝臓を」つかって表すことが多い。これは肝臓が感情や意志に深くかかわる臓器であることを示し、大切な臓器であることを物語っている。



この夏、私達の右わき腹にある肝臓へのボディ-ブローに注意しましょう。


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